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『 　1年2組　学級日誌　』　 (新長編小説)　
　　　　　　・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
　　　　　　　　（昭和47〈1972〉年４月～４８年３月まで）

　　


【２月1７日（土）　晴　４７番　M・K】

バレンタインデー　も終わり、

私のｓｉｓｔｅｒ（中１）は、

成功したそうです。

　話しは変わって、

先生方は入試の時は、

大変な生活を

なさっているのでしょうか。

私たち生徒はお休みで、

ノンビリです。

１年前の今日を

今も覚えています。

受験番号「Ｅ－３３」……

「合格」した時の

「嬉しさ」。

もうあれから一年が経ったなんて……。

いろんな事があったけど、

やっぱりこの学校に来て

良かったのかも……。

しかも、

「バトンクラブ」で

「甲子園」にも出たんだし……。

　「エルビス・プレスリー」が好きです。

「好きにならずにいられない」が

大好きです。

やかましい曲は嫌いです。

エレキでバンバンするのは、

絶対ダメです。

　話しはまた変わって、

私は、何でもやりたがりの性格で、

この間から「生け花」

（みしょう流）を

習いに行きだしました。

そして、今も、

父から「尺八」を教えてもらっています。

実に難しいです。

私が吹くと、

音がようやく出た位です。

（父は、もう三年位やっているので、

かなり吹けます。）

それから、

料理を母から教えて貰い、

昨日は

「ハンバーグ」をつくりました。

自分で献立をたてて、

買い物をして……、

とても楽しいです。

　話しは変わって、

岡山県の県立高校の女の子と

文通していて、

手紙が来ているので、

今から返事を書きます。

毎回楽しいです。

ワクワクします。

男子のやんちゃ坊主の話しが面白くて……。

この間、教室の中を

カエルが飛び回っていたそうです。

誰かのペットだそうです。

……もう終わります。

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　高校入試の

先生方生活は、

大変です。

　入試第１日の当日、

７時３０分に出校し、

８時から受付係、

そして９時から国語の試験監督。

試験が終われば、

次の社会と理科の監督はせずに、

すぐに採点に取り掛かりました。

採点分担の所を、

ひたすらマルバツをつけます。

全部で７８０枚

（専願４４２、併願３３８）を

採点し終わったら、

なんと夜の８時３０分。

朝の１０時から

夜の８時３０分まで、

採点し続けた。

　次の第２日。

この日も

朝７時３０分登校し、

８時から受付、

９時から数学、

１０時から英語の監督。

昼からは面接。

５時に全てが終わり、

身体がクタクタ。

　（この後、

「ギョウザ」を食べに行きました。

美味しかった。）

　　　　以上