「1年2組学級日誌」の始めのページへ 戻る
『 1年2組 学級日誌 』 (新長編小説)
・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
(昭和47〈1972〉年4月~48年3月まで)
|
【9月13日(火)曇 17番S・T】
今日も1日が無事に終わった。
(授業中はヒヤヒヤ)
1日1日……が、楽しくて楽しくて、
たまに嫌な日・悲しい日があるけど、
今の私には、今まで、
人生をおくってきた中で、
一番、最高に、仕合わせな、
学生生活です。
こんなに、仕合わせなのは、
やっぱり、担任のおかげだと思う。
小学校の時から、去年まで、
担任が、案外年をいった先生ばかりで、
先生と生徒との話し合いというものが
あまりなくて、
どうしても、先生の方が、
生徒を押さえようとして、
生徒に対しての理解というものが、
あまりありませんでした。
話し変わって、
M先生は、 野球 に興味ありますか?
私は、大の 野球ファン です。
夏休み中、野球を見るのを忘れたことはありません。
旅行に行っても、旅行先のテレビで、
野球を見るというほどの野球きちがいです。
好きなチームは、
勿論 阪神 です。
巨人は強すぎて勝ってばかりいるので、
たまに負けると、
嬉しくてしょうがありません。
夏休み生活について・・・
私の夏休みは、
7月21日~24日まで、
長野県戸隠(とがくし)へ、
「林間学習」に参加し、行ってきました。
M先生も、一緒でした。
大変涼しい、仕合わせな夏でした。
8月2日~4日まで、家族と、
和歌山の白浜に行きました。
またプールへ2回。
8月後半22日~28日まで
クラブ に行きました。
後は、毎日、食べては寝ての、
退屈な日々をおくっていました。
(2kg太っちゃいました。)
失礼ですけれども、
M先生は、
結婚、いつ、するんですか?
各先生方が、
「結婚促進委員会」というのを、
発足しているそうですけど、
相手は、誰ですか?
でも、私、本当のこと言うと、
まだ、独身でいてほしいのです。
何故かって言うと、
結婚してしまえば、
今までのように、
一緒に遊んだり喋ったりする機会が、
少なくなって
私達に対する態度が、
少し変わって、
私達から離れていくような気がして、
ちょっぴり悲しい感じがしちゃう。
ちょっとオオバー。
それでは、
明日の「宿題テスト」が控えているので、
これで、終わりにします。
======================/=========================/===================
「結婚促進(そくしん)委員会」
というものものしい会は、
ぼくから言わせると
「悪のりの会」だ。
今年から来年にかけて、
君たちも知っている数人の先生方が 結婚なさる。
どうも、「JK」の先生方の間では、
「結婚ブーム」
が起きている。
(これは、先生方が
かなりの年齢になってきたためだろう。
結婚適齢期が、
だいたい30才前後と言われているので、
その年齢あたりだろう。)
そこで、「JK」の悪のりナンバーワンの私が、
そのブームに乗らないのは「変だ」、
「腑(ふ)に落ちない」ということで、
結成されたらしい。
仲人は、社会のM先生、
司会は、英語のO先生・数学のH先生、
受付は、体育のW先生・社会政経のI先生、
連絡係は、社会日本史のI先生・
芸術のK先生・
体育のI先生となったらしい。
歌もあるらしい。
「月光仮面(結婚相手)の歌」
の節で読んで下さい。
“どこの誰かは知らないけれど、
誰もがみんな知っている。
結婚相手のオバサンは、
正義の味方よ、いい人よ。
疾風(はやて)のように現れて、
疾風のように去っていく。
結婚相手は、誰でしょう。“
話しは変わります。
「学級委員」
ありがとうございます。
クラスのみんなも助かっている思います。
これからもよろしくお願いします。
以上
===================/==================/==============