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『 1年2組 学級日誌 』 (新長編小説)
・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
(昭和47〈1972〉年4月~48年3月まで)
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【6月29日(木)晴れ 5番U・N】
今日は、楽しい、楽しい
「数学」がありました。
6時間目でとても眠かったので、
目を開けているのに苦労した。
みんなもそうだったようだ。
また、明日1時間目にある。
「ああー、いつも眠い時によくあるなー。
さあ、明日も頑張らなくっちゃー」
この高校に入って、
約3ヶ月。
だいぶ、学校の様子も分かってきたし、
親友はまだ出来ていないが、
友達は出来た。
私は親友というものが、
どういうものか分からないが、
この高校生活の間に
親友を作りたいと思う。
この学校に入って、
本当に良かったと思う。
何故なら、とても明るくて楽しいクラスだし、
先生方も良い先生ばかりだからだ。
今度研修に
「比叡山(ひえいざん)」に行くが、
とても良いことだと思う。
他の人の中には、
イヤだという人もいるが、
クラスの皆と仲良くし、
友達になれるチャンスだと思う。
ところで、
私の兄について少し言うけれど、
よく喧嘩をします。
1歳しか離れていないので、
兄というような気がしません。
(時には弟のような感じや、
時には兄という感じもしますが、
もっと5歳位離れた兄を
2~3人ほしい。)
すぐ、私の事を
「いも」と言います。
どういう意味か分かりません。
(どういう意味だと思いますか?)
よく気が合っているときは、
仲良くしゃべっているが、
いざ、喧嘩をすると、
兄のする事なす事が。頭にきます。
なんやかんやと言って、
また気が向くと一緒にしゃべったりします。
時には、腹が立つが、
まあ優しいと思います。
兄弟姉妹のいない人は、
喧嘩相手がいなくて
かわいそうですね。
その点は、恵まれています。
ああ、
やっと中間考査が終わったと思ったら、
もう期末考査。
なんだかとても早すぎます。
でも、今度は頑張ろうと思っていますが、
思っているだけで
全然勉強が手に付きません。
で、中学3年の時のように
ならないように頑張ります。
では、さようなら。
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よく考えてみると、君と話しをしていない。
どうも可笑しい。思い出せない。
何か言っても、
君は「はい」とか「いいえ」だけで終わっている。
思い出せない。
何か話しをしょうよ。
むろん、改まってこう書くと
何を話していいのか分からないけど……。
まず、「友達」について書きます。
ぼくの考えですが、
男女共学よりも、男子は男子の学校、
女子は女子の学校の方が
親友が出来やすいと思います。
何故なら、
共学だとどうしても異性を意識してしまいますから、
心からの言動が出来にくい。
ところが、
同性同士だと
心をそのまま出す機会が多くなり、
心から分かち合う友が出来やすいからです。
親友が出来やすい。
その友とは、
一生の付き合いになるように思えます。
どうでしょう。
ぜひ、親友を作ってください。
それには、自分の心の壁を
作っていては出来ません。
自分の心を開いて、
発言し、行動して下さい。
君に期待します。
君に親友が出来ることに対して……。
1週間後、いよいよ「期末考査」です
。頑張って下さい。
遊ぶ時には遊び。
クラブするときにはクラブをし、
勉強するときには、
大いに勉強することが、重要です。
以上
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