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『 1年2組 学級日誌 』 (新長編小説)
・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
(昭和47〈1972〉年4月~48年3月まで)
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【9月1日(金)晴 9番O・A】
夏休みは短い。
とってもとっても……。
でも今思うと今までの夏休みで
一番最高だった。
毎日何もやらずに物干しで
椅子に腰掛けて、
青い大きな空を見上げ
て色々な事を考えた。
友達とは?
友情とは?etc……。
中学の同窓会は、
お菓子をバリバリ食べながら
討論会でした。
私が委員なので
、題を決めるのは私の役目。
私が一生懸命考えた事を
みんなはどう思っているのか知りたくて……。
男の子と女の子の考え方の違い、
視野の違い、
割り切りの違い
を、教えられた。
夏休みは、私をまた成長させてくれた。
そして私に大切な友人が出来た。
男の子なんだけど、
どういう訳か話しがあっちゃうわけ。
学校が違っても、
相談にこいとのこと、
私は涙かホロリ。
高校野球を毎日毎日
見に行った。
球場に入った時に漂う熱気が、
私の体にも伝わって来た。
こう見えても私ってわりかし
デリケートなんです。
自分が応援している
学校が負けると涙。
点を入れると
大感激する私なのです。
母は、いつもの私からは考えられない
とチョット皮肉られて、ショック。
「ミューヘン・オリンピック」日本ガンバレ!!!
最後にM先生の事。
入学して来たときに比べると
180度の「変身」ぶりに、
ちょっとショックを受けています。
あんまりみんなの兄貴と安うけあいしない方が
いいんじゃないかな。
なんだか相談事があっても、
話しにくい感じで……。
では、これで……。
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「オリンピック」が開かれている
ドイツの『ミューヘン』
の街について書きます。
テレビで街の様子が
毎日のように放映されていますが、
2年前に行った時の
市電について書きます。
市電は2台が連なって走っています
。街の観光地に行くには大変便利で、
4日間、いつも利用していました。
前の方に乗ると、
前方の様子がよく見えるので、
ぼくは乗っていました。
乗客は誰も定期券やチケットを見せずに
乗り降りしています。
ぼくは不思議で、
乗客に「マネー?チケット?」と言いましたが、
皆さん「ノー」と言うだけです。
ドイツの市電はタダでした。
幸せでした。
が、後で分かった
(スイスに行く列車の中で、
英語の出来るドイツ人に聞いた)
事ですが、
1両目は、
定期券を持っている人が乗り、
後ろの車両は、
現金を払って乗る人用だそうです。
ぼくは何も知らないものだから、
前に乗っていました。
車掌はいません。
後ろの車両にはいますが、
連結では締切になっていました。
何も知らないものだからですが、
悪い様な気持ちになりました。
8月31日の始業式の前日に、
教室の掃除をありがとう。
君と16番KSさん・17番STさんの
3人にお礼を言います。
たまたまクラブで学校に来ていて
ぼくに会ったのが運の尽きで、
教室掃除のボランティア。
ありがとう御座います。
始業式(9月1日)の前日に
掃除をやったクラスは、
1年2組だけだと思う。
ぼくの「変身」についてだけど、
ぼくだけでなく、
君(たち)も変身したのではないか、
と思います。
入学して3~4ヶ月だものね。
以上
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