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『 1年2組 学級日誌 』 (新長編小説)
・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
(昭和47〈1972〉年4月~48年3月まで)
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【9月5日(火)晴 12番K・Y】
私 この分厚いノートが回って来るのを、
心待ちにしていたんです。
1学期の終わりには、
もうすぐ回ってくる、
いやだな、何を書こう、
なんて思ってたんだけど、
回ってこなくて本当に良かった。
今は、書きたいことが山ほど、
いっぱいあります。
でも、今日はクラブがあり、
文化祭 時の曲の選別等をして、
家に帰って来たのが、遅かったのです。
だから、時間がなくて
書きたい事を箇条書きにします。
怒らないでください。
まず、夏休みの事から。
7月末の
「比叡山研修会」
が、「台風」のために 「中止」 になって、
すごく残念だった。
お友達と一緒の食事をし、
一緒に寝るなんて、
絶対素晴らしいと思っていたのに、
「暴風大雨警報」が前日から出て、
当日は電車がすべて ストップ になるなんて……。
台風の嫌がらせだと思いました。
だから7月中は、家の手伝い でした。
両親もさすがに 高校生 になって成長したねと、
褒めてくれました。
8月1日~3日まで 母の実家 に行って来ました。
ここでも 祖父母 が褒めてくれ、
さすが「女子高校」に入学して良かったね、
と言ってくれました。
3日~6日まで、扁桃腺(へんとうせん)で
熱が出て、寝てました。
死ぬのでは……と思えるほど辛かったです。
7日~18日まで家の 宗教 の「会」に参加しました。
同世代の多くの人々と研修をし、
素晴らしい体験をしました。
19日~21日まで
「コーラスクラブ合宿」。
先生ともご一緒でき、楽しかったです。
22日~31日まで、夏休み宿題
に追われてハチマキです。
(このことが、一番反省点です。)
周りからいっぱい褒められたのに、
この件で、差し引き「ゼロ」の夏休みでした。
今日、朝の電車で
「痴漢(ちかん)」にあいました。
一緒に行く友達が 声 を出してくれて助かりました。
今度から、あの車両は乗らない事にします。
では、さようなら。
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「痴漢撃退(ちかんげきたい)法」
――電車の中での章――を書きます。
1、(撃退を述べる前に一番大事な事)
満員電車に乗らない事
2、一人で乗らない事。
3、ドアーの側の
混雑する場所には乗らない事。
4、座っている事。
5、座れなかったら、
出来る限り真ん中のつり革の所にいる事。
6、もし、変な人がいて痴漢されそうだったら、
満員電車であろうが、
すぐ移動する事、
7、針を持っておいて突き刺す。
8、大声で叫ぶ。
9、相手の顔を見て、
ひんがら目をして、
アカンベをする。
10、相手の足を踏んでやる。
11、相手のやるなり、
いいなりになるな。
12、ひじ鉄砲 をくらわせる。
13、爪 でひっかいてやる。
14、男性のXX部分を
膝けりしてやる。
ETC
以上
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