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『 1年2組 学級日誌 』 (新長編小説)
・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
(昭和47〈1972〉年4月~48ね3月まで)
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【12月1日(金)晴れ 15番 K・S】
今日から師走ですね。
でも、もう12月だなんて
早いですね。
1年なんて
あっという間に過ぎてしまいます。
文化祭 タイプ で皆さんの名刺を
作ってプレゼントしました。
急がしかったけど、大
変喜ばれました。
でも終わってから疲れて来て、
一週間、クラブ(タイプ部)に
出ませんでした。
何かしら
行く気しなかったんです。
だらけてたんでしょうね。
今週から真面目に
出席します。
同和教育 が始まってから、
島崎藤村の
『 破戒 』を読み始めました。
アンドレ・ジードの
『 狭き門 』を読んだんですが、
ほんの少ししか理解出来ないんです。
難しいですね。
ドフトエスキーの
『 貧しき人々 』、
san・ピエールの
『 ポールとヴィルジニー 』も
読んでみようと思っています。
でも 期末試験 が終わってからです。
私 中学校の時に、
母にねだって 本 を
買って貰ったんですが、
1冊1冊買って貰った方が
四方が良かったと思いました。
『 赤と黒 』に引きつけられて、
24巻いっぺんに
買って貰ったんです。
初めのうちは喜んで読んでたんですが、
目の前にぱっとたくさんの本があると
読む気がしなくなるんです。
可笑しいな。
今までこんな事なかったんですが。
別に図書の本を見たって
どうって事ないんですけれど……。
この冬休みに頑張って
読もうと思っています。
25日に友達の 文化祭 に
行ってきましたが、
この学校色々の理由(衛生面等……)で
少ししか出来なかったそうです。
可愛そうですね、
食べる楽しみが減りますもの。
フランクフルトは、
うちの学校の方が美味しかったです。
どこの学校に行っても
「おみくじ」と「しおり」が大流行で、
まいりました。
おみくじは書いて有ることが
全部違うものね。
どれを信じろと言うのでしょうか。
講堂に入ったら演劇で、
全部終わるまで出られなくて、
帰るのが少し遅くなりました。
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「全集」を買った後で
読み続けるには、
どうすればよいか?
1 それぞれの本の箱やカバーは
取ってしまい、
本そのものの題が目で見える
(目に付く)ようにする。
2 その本を、いつでも手に取って
読めるような場所に置く。
3 まだ読んでいない本を
手に取り、
書き出しや作者の事など、
予備知識を持つ。
(何かの時にその本や作者のことが
記憶に出てくることがある。)
一通り全部の本を開く。
4 有名な作家や作品から
読み始める。
5 気に入った作者の作品を全
部読んでみる。
6 友人と
読んだ本の話しをする。
7 友人の読んだ本を
読んでみる。
『 狭き門 』難しかったそうですが、
キリスト教の事が
少し理解が必要です。
ぜひ、冬休みにキリスト教の
簡単な説明を読んでください。
前回にも君は読書のことを
書いていたと思いますが、
良いことです。
読んだ本の感想文を
書いて置くとまたまた、
次の本を読もうと気力が沸きます。
頑張って下さい。
以上