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『 1年2組 学級日誌 』 (連載小説)
・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
(昭和47〈1972〉年4月48年3月まで~)
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【12月3日(日)晴れ
(1日・2日より暖かです) 16番 K・S】
M先生、
「ゴットファーザー」の映画、
見に行かれたのですか?
音楽が素晴らしい。
でも、私は、冬休みまで、
「オアズケ」です。
何故なら、学力2教科の
成績 悪かった。
まさかあんなに悪いとは
思っていなかった。
M先生は、これを読んだら
「成績なんか気にしたらあかん」
と言われるかもしれないけど、
気にしなかったら
どんどん悪くなっていくみたい。
でも、もうすんだ事、
いつまでもくよくよしてたら、
次の期末考査に響くからやめる。
期末絶対に頑張る。
ピアノ習っていますが、
また、本が変わりました。
どんどん難しくなっていく。
練習する時間があまりない。
母が
「結婚して子供に
童謡でも弾いて聞かせてやったら、
どんなに喜ぶと思う?」
という言葉が励みで、
続けています。
「友情の条件」だったか
「相手を信じる」
というのがありましたけど、
後何でしたか?
もし、信じられなくなったら、
それは友達ではなくなる時ですか?
素直な人なら、
相手を信じる事が出来るのでしょうね……。
M先生は、
友達を信じられなくなった事は
ありませんか?
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『ゴッドファーザー』の
映画鑑賞会に行って来ました。
まさか、葉書を出して
当たるとは思っていなかった。
アメリカのマフィア映画で
君の言うように、
テーマ音楽
『愛のテーマ』がすごかったし、
主人公のゴッドファーザー役の
「マーロン・ブランド」の
名演技がすごかった。
映画って素晴らしいですね。
「親友」について書きます。
6月15日のMSさん、
6月19日のMKさんの時に
書きましたが、
その部分を繰り返して書きます。
6月15日記
“待っているだけではいけせん。
君が心を大きく開いて、
友と接近することです。
友の気持ちにもなって
接近することです。
自分の心に壁を
作ってはいけません。
そして、人の心にも
壁を作る行為をしたり、
言葉をかけてはいけません。
自分の心に壁をつくらず、
人の心にも壁を作らさせない、
これが重要です。
友が困っているときは、
自分のことは置いて、
友の事をやることです。”
6月19日記
“友とは、何か?」ですが、
ぼくにも分かりません。
古代から現代まで、人間は、
悩み続けてきました。
君は、友とは、
1、何んでも語り合い、
2、信じ合い、
3,励(はげ)まし合う、
ものだと書いています。
事実そうです。
ただ、もう一つ大事なことを
付け足してほしい。
それは、『許し合う』ものだ、
という事です。
1 心に壁を作らず
『何んでも語り合う』
2 お互いの心を
『信じ合う』
3 お互いがすべてに努力
出来るように
『励まし合う』
そして、
4 友の心に
暗い影がさしたとしても、
それを
『許す』ことが出来る。
それが、親友だと思います。
「親友でいるための
四つの条件」を書いて置きます。
これからの君の人生に役立つ
「親友を持つための
四箇条」です。
1 いつでも相手を
許す こと
2 心から 何
でも語る こと
3 相手を 信じる こと
4 自分のことは何をおいても、
相手を 励ます こと
以上