「1年2組学級日誌」の始めのページへ 戻る
『 1年2組 学級日誌 』 (新長編小説)
・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
(昭和47〈1972〉年4月~48年3月まで)
|
【11月26日(日)晴れ 10番 O・T】
空を見れば雲一つ無い、
たいへんいいお天気です。
けれども大変寒くて、
手がかじかんで、
上手く字が書けません。
今日は色々な宿題がたまっていて、
1日で出来るのかなぁ、
と悩んでいる所です。
昨日、母と親戚の家に行って、
8ヶ月目の
「赤ちゃん」を見てきました。
赤ちゃんて可愛いですね。
何の罪もない住んだ奇麗な目をしていて、
相手をしていると、
幼い頃に帰ったような気がします。
まだ一人で歩く事は出来ないので、
机などを持って
つたえ歩きをしています。
そして、何でも
手の届く所に置いておくと、
みんな取って、自
分の口に持っていくんです。
見ていたら大変可愛くって……。
M先生、赤ちゃん好きですか?
短いですが、
もう終わります。
宿題の山が私を呼んでいます。
=================/=================/=============
「赤ちゃん」、
すごく好きです。
目が本当に奇麗ですね。
あんなに奇麗な目は、
他の世代にはないですね。
「人間は歳を取れば、
子供に返る」というけれど、
「赤ちゃん」のあの目だけはなれない。
でも、「本当に奇麗な目」って
どんな目だろう?
例えば、大きいとか、
白いとか、
二重まぶたとか、
一重まぶたとか、
細いとか……ではなくて。
「奇麗な目」とは?
・それは、何でも知っている目
・あるいは、何かを知ろうとしている目
・あるいは、人生を見つめている目
・あるいは、すべてに真剣である目
・あるいは、情熱的に
取り組もうとしている目
・あるいは、純粋・素朴で
あろうとする目
・あるいは、初めて世間を見る目
そんな目が、
「奇麗な目」だと思う。
ギタークラブ、
頑張って下さい。
「二つのギター」素敵ですね。
以上