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『 1年2組 学級日誌 』 (新長編小説)
・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
(昭和47〈1972〉年4月~48年3月まで)
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【11月3日(金)朝から雨 50番 M・K】
今日はどういうわけか
「 文化の日 」。
今は、12時5分前。
朝から雨がシトシトと降っています。
この日記、とうとう
2回目が回ってきた。
明日
11月4日は、
母の日です。
毎年何か
プレゼントを贈ってあげるんです。
でも、毎年でしょう、だから
あげる品物が同じ様な物に
決まってしまうのですョ。
そこで私は 考えた のです。
それは、
「あんま券」であります。
「1回15分で、女用」
5枚ほどサービスして
「肩が痛くなったら
いつでもどうぞ」というぐあいに。
考えたでしょう。
これなら安くいけます。
本当言うと、
小遣いがないんです(バレタカ)。
話変わって、
私はこの前から
「日記」をつけているんです。
時々書くのを忘れますが、
学校又は家で、
嫌なこと、
淋しいこと、
又は、思い出してたまらなく
誰かに聞いて貰いたい時が、
1日に1回は、
必ずあるんです。
イヤあるはずです。
もし、日記を書かない人
(以前の私)だったら、
きっと母か誰か他の人にでも、
八つ当たりをしたり
喧嘩したり、
一人で苦しんだりするはずです。
でも、今の私は、
日記という一つの話し相手が
いつも机の上の本立ての上で
待ってくれていますから。
楽しい事も、
悲しいことも、
ともに分かち合ってくれるんです。
文化祭「フランクフルト」の販売、
頑張ります。
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日記を書いているそうですが、
大事な事だと思います。
楽しかった事や苦しかった事や悲しい事や嬉しいことをつづっていく。
それは自分を知り、見つめる事になります。
ぼく自身もこの学級日誌を毎日書き出してから、
自分というものを知りました。
この日誌にいろんな事を書いて来ましたが、
それぞれの日にぼくがいると思います。
無論、かなりぼく自身の理想が書かれてあると思います。
しかし、理想もその人の一部分だと思います。
何故なら、理想や夢がなければ、
人間は老けてしまい、その人は死んでしまうと思います。
話しは変わります。
ちょっと雑談します。
二、三日前に「吉田拓郎リサイタル」というのをテレビで見ました。
君は見たかな?
良かったです。面白かったです。
彼は大学時代に応援団に入部していたそうだが、
夏の合宿で先輩から
「蝉(せみ)のマネをせよ!」と言われたそうだ。
それで、木に登って蝉の鳴き声でマネをやってたそうだ。
だけど、木に登ってしんどかったので、
下に降りようとしたけれど、
下では先輩が剣道の竹刀(しない)を担いで待っている。
恐いので、降りられない。
しんどいから降りたいけれど降りられない。
そこで彼は叫んだそうだ。
「もう、シナイ(竹刀)で!!!」って……。
このシャレ分かりますか?
笑ったよ。彼がますます好きになった。
「旅の宿」「せんこうはなび」などの曲が好きです。 以上
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