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『 1年2組 学級日誌 』  (連載小説) 
      ・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
        (昭和47〈1972〉年4月~48年3月まで)

  

  



【5月12日(金)晴 26番T・S】

 私は、今「 高石市 」に住んでいます。

中二までは、南の方の「 泉南市 」に

住んでいました。

中三に転校したら友達が出来にくいと

いう事で、

越境通学していました。

友達は他の私立に行ったので、

ちょっぴり淋しいです。

でも「JK」に来たことは後悔して

いません。

姉がこの「JK」に来ており、

私も必然的に来ました。

合格できて嬉しいです。


 ところで、

私の母は、

中二の三学期に 交通事故 に会い、

今、病院通いなんです。

可愛そうです。

今年中に治ってほしい。

 私、おてんばでおっちょこちょい 

なのだ。

でも、M先生にはかなわない。

今日、何だか変な日だったわ。

だって、授業で2回当てられたり、

このノートが回ってきたり、

明日は、数学と英語のリーダーの

テストなんです。

調べないとあかんし……

いろいろ考えると暇がない。


 最後に一言。

この学校って 校則 を厳しくしたら、

生徒にいい、って思っている

かもしれない。

でも、生徒は、

校則が厳しいから 反発 

を感じていると思う。

以前、修学旅行で「 酒・煙草問題 」

をお越し、

退学になった人がいると聞いた。

私にはショックでした。

その人、

自分が悪いとは思っていないから

やるんだと思う。

先生の意見を聞きたい。  変な文になって来たので、

終わります。

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 君の「最後に一言」の「 校則 」

について書きます。

君が言うように、

校則が厳しいから反発して違反する、

という考え方と、

それとは逆の立場の、

違反するものが多いから、

校則を厳しくする、

という考え方があります。

立場が違えば対立します。

生徒皆が校則を守れば、

校則はなくなります。

校則が

「無用の長物

(あっても役に立たないで、

じゃまになるもの)」

になってしまい、

必然的に 消滅 していきます。

ところが、

この学校の生徒 1,563名 の内、

ほんの一部が決められたことを

守らないでいる。

学校は、集団生活 です。

個人が好きなことをやっていけば、

集団生活は 崩壊(ほうかい) 

していきます。

個人は、それが悪い、あるいは

他の人に迷惑を掛けていない、

と 思っているかも知れませんが、

(君も書いている

「自分が悪いと思ってないから

あんな事をやる」ということ)

意識的・無意識的に行動した結果、

集団生活を 崩壊 していることが

あります。

本人にその行動は悪いことだ、

 と分からすために 校則 がある、

と言ってもいいと思います。


 「校則」の中で、

「 触法行為 

(法律に違反する行為)」は、

絶対に許されません。

君の書いている

「修学旅行退学問題」ですが、

「退学(学校から除籍されること)」

ではなく、

「無期停学

(本人の反省が認められれば、

学校に復帰出来、

その間家庭謹慎(きんしん))

すること」です。

「飲酒・喫煙」は、

違法になり、警察に補導

あるいは逮捕)されます。

この行為は、絶対に許されません。

が、人間は、過ちを犯すことが

ありますので、

もう一度 やり直すチャンス

 が必要です。

それが教育だと思いますので、

今回の処分(校則)は、

悪いとは思っていません。

最終的に、ぼくの考えは、理想ですが、


校則は、生徒自身が作り、

生徒自身がそれを守るように活動する、


のが一番良いことだと思います。  

          以上

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