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『 1年2組 学級日誌 』 (新長編小説)
・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
(昭和47〈1972〉年4月~48年3月まで)
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【10月14日(土)晴 40番 HY】
この間(10月10日・体育の日・祝日)に
友達3人と、
「スヌーピーとチャーリー」
っていう映画を見て来たんです。
とても可愛い映画というか
マンガ映画で、
満員で立ち見の人もたくさんいました。
あたしは友達が上手く席を取ってくれたので
座れて見ましたが、
立っている人に悪い気がしました。
小さい子供さんがいっぱい来てて、
何かあるとケタケタと笑い
私もつられて笑い、
楽しい時間でした。
話し変わって、
さっきテレビで
『花と狼』っていう
「やくざ映画」を見ました
(中間テスト前なのに
テレビ見てたから、怒られる)。
あたし
「やくざ映画」大好き。
恐ろしい女の子だなと思わないで下さい。
ロマンチックな映画も好きだけど、
やっぱり「やくざ映画」は
カッコイイものね。
迫力満点。
2回ほど映画館に見に行ったけど、
その時も私感動して泣いちゃたんです。
本当はもっとみに行きたいのだけど、
親がうるさくて……。
話し変わって、
あたし、今、無性に
「 京都 」に行きたいんです。
京都に憧れる女の子って割と多い
と思うんですけど、あたしもその一人。
小学校のころ
「 舞子さん 」に憧れたせいも
あるんでしょうけど、
なにしろ 着物 が好きだった
(今も好きだ)から、
だらりの帯と着物が
毎日着られる訳でしょう。
舞妓さんて、
とても憧れていたんです。
大きくなったら舞妓さんになろう
と思ったんです。
日本舞踊 も習ったことがあるんです。
それも ある事実 を知ってから
破れ去りました。
ある事実というのは、
舞妓さんは若い時で、
年を取ったら
「芸者さん」になるって事です。
とてもショックだったんです。
「舞子さん」と「芸者さん」の違いを
マンガで知りました。
芸をする以外に
男性からお金を援助して貰う
ことが具体的に描いてありました。
マンガは、あたしの愛読書。
夢は破れてしまったけど、
今も少し
「舞妓さん」に憧れています。
それで、
「京都」が好きなんです。
あたしは自分のこと
「うち」って言います。
「京都生まれ」って言われて
とても喜んでいます。
小柳ルミ子の
「京のにわか雨」の詩、
大好きです。
そしたら、
うちもう眠いんで、
お休みやす。
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舞子さんと芸者さんの事、
ぼくははっきり知らない。
君の書いているのが 事実 だと思う。
ただし、こういうを聞いた。
「舞」や「三味線」など
「芸」が本当に素晴らしい人は、
芸者さんではなく、
舞や三味線の
「師匠(ししょう)」になる
道があるそうです。
京都は 情緒 がある。
清水・
八坂神社・
知恩院・
桂離宮etc。
料理 も美味しい(高いけど……)。
天ぷら屋さん・
庭を見ながらの弁当屋さん、
嵐山のマス料理・
ボタン鍋etc。
「スヌーピー」の映画、
見たことないです。
「やくざ映画」なら見たことがある。
文芸作品になるのか、
尾崎志郎原作の
『人生劇場』を見た。
この『人生劇場』の歌が大好きで、
見に行った。
“やると思えば、
何処までやるさ、
それが男の魂じゃないか、
義理が捨たれば、
この世は闇だ、
なまじ止めるな夜の雨”
高倉健さんや
鶴田浩二さんの映画も見た。
それから、ちょっと違うけど
『男はつらいよ、
ふーてんの寅』も見た。
小柳ルミ子の
「瀬戸の花嫁」が大ヒットしている。
良い歌ですね。
瀬戸内海の風景が目に浮かぶ。