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『 1年2組　学級日誌　』　 (新長編小説)　
　　　　　　・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
　　　　　　　　（昭和47〈1972〉年４月～４８年３月まで）

　　



【5月21日（月）晴　３４番Ｎ・Ｒ】

　何を書こうと迷った結果、

自分自身がイヤになった　私の欠点　を、

お教え致します。


　その1・・・テストの点が悪い時、

いつもそれにこだわる自分が、

とてもイヤなのです。

拘(こだわ)らないようにしようと思うなら、

前によく勉強しとけばいいのです。

それを又、しないことで拘り、

いつもいつも、くよくよしていること。


　その2・・・つい最近、家の者に叱られて、

もうこんな家にいたくないと思ったりした。

この事を読んで、叱られるというのは、

何か悪いことをしている時であるから

当然であると思うでしょう。

が、自分はあくまで良いと思って

したことを注意され、

自分の有りのままのことを言って

分かって貰おうと思って言ってみると、

「　弁解や、言い訳するな！！　」

と　また叱られる。

無性に腹が立つ。

こんな時、

いつも自分の心の中はムシャクシャして、

関係のない相手まで傷つけてしまう。

　自分では、

「　心の小さな人間がいやだ、イヤダと思い、

現在、人の言葉や表現など、

良い方へ良い方へと理解し、

心の大きい人間になりたい　」

と　努力　しています。

……ああ、話して心の中が　ス――とした。


　・私の1日の予定です。

（Ｍ先生の日程は？）

６：００起床・食事　

６：４５家を出る　

８：００出校・授業

　１２：００昼食　

１５：００終礼・クラブ

　１８：１０帰宅　

１８：４０夕食　

１９：００入浴　

以下　テレビ鑑賞・宿題……

１１：００睡眠


・私の１週間の「　テレビ番組　」です。

月……「　あの橋の畔で　」

火……「　太陽の涙　」

水……「　ベスト30歌謡曲　」

木……「　野生の王国　」

金……「　ゴールデン歌謡速報　」

土……「　キイハンター　」

日……「　ヤングｏｈ！ｏｈ！」

　　　　「　飛び出せ青春　」


　好きな人は、

石橋正次・

尾崎将司（しょうじの名の人が好き）。

　書こうと思っていたことは

いろいろありましたが、

もう眠くなったので、

おやすみなさい。

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　ぼくの起床は、君より３０分早い

５：３０。

朝食は、６：００。

家を６：４５に車で出発し、

音楽と体育と数学の先生を途中で乗せて、

７：５５に学校に到着する。

普通に走って来ると３０分で着くけれども、

３人の先生方の家を回ってくるので、

1時間１０分かかる。

学校に着いて、

机を拭き、

昨日の日誌をみて、

付け足す事があれば、

追伸で書く。

これが朝の予定。

昼と夜は、

また今度書きます。


　テストの点に拘（こだわ）っている

ようだけれど、

拘ってはダメだよ。

点数だけに拘ると、

小さな人間になる。

大事なのは、自分がどれだけ　努力　し、

どこが正しく、どこが間違っていたかだ。

その間違っていたのを、

もう一度考え直すのが、勉強だ。

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