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『 　1年2組　学級日誌　』　 (新長編小説)　
　　　　　　・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
　　　　　　　　（昭和47〈1972〉年４月～４８年３月まで）

　　



【10月３日(火)晴　33番　Ｎ・Ｒ】

　今日は放課後のクラブ（なぎなたクラブ）で、

先生方と試合をした。

体育祭での出し物で、

先生方が　剣道　の竹刀（しない）で、

私達は　薙刀（なぎなた）で3分間の試合があり、

その練習をやった。

体育のＷ先生は、

「コテ」ばっかり狙うし、

同じく体育のＩ先生は、

そこらじゅうを駆け回り、

突然後ろから

「メン」を打ってくるし、大変だった。

もうクタクタだ。

ところで、何故か、

この頃　“フォーク”　に

とっても興味をもっているよ。

拓郎とかケメとか、

前はあまりどうとは思わなかったんだけど、

今は、とってもとっても好きになったの……、

何故か？

これでもギターは、

夏休みに特訓したのよ。

今は　フォークの時代　でしょう！！！

「ギターぐらい弾けなくっちゃ」と思って……。

てもナカナカ難しくって、

途中でイヤになったんだけど、

拓郎やケメの写真の顔を見たら、

またやりたくなって、

今、暇なときはギターを引いています。



話しは変わって、

「円盤を呼ぶ」方法

を知ってますか？

大きな声で、

「ベントラ、ベントラ」

って言うの！！！

そして、

「ベンドラ、ベンドラ……、

円盤さん、

私らは　純情な地球人　です。

あなたも、もし

親切で、心という物　があったら、

私らの目の前に出てきてください。」

って言ったら、

必ず出てくるんだって。

私も夏休みのある日、

大きな声で二階の窓から

怒鳴って言ったんだけど、

円盤なんて出てこなかった。

近所の人なんか一瞬

“キチガイ”というような目で

にらまれたんだけど、

恥ずかしかった。

でも、みんなも先生も、

一瞬近所の人や他の人に

“キチガイ”という目でみられるけど、

やってごらんよ、面白いよ。

別に円盤が出てこなくても良いんだ。

大きな声で、大きな空に向かって　叫ぶ　なんて、

とっても気持ちがいいよ。

胸の中の　モヤモヤ　がとれて、スーとするよ。



　話し変わって、

暗い話題で悪いですが、

「　高校生の喫煙　」本当によく見かける。

中学校の同学年の子達が、

秋祭りに　“ぷかぷか”　吸ってる。いやだいやだ。

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薙刀（なぎなた）と　剣道　の試合は、

この「ＪＫ」高校の　体育祭の呼び物　です。

生徒と先生が、思い切り　“打ち合う”　のですから、

見ている生徒も先生も大喜びです。

僕ももちろん「顧問」ですから出ますが、

楽しみです。

薙刀の3年の生徒達は、

全国大会に出場している生徒で、

腕前は大したものです。

君は1年生ですので、

ひょっとして

「打ち込み」があるかもしれません。

頑張ってください。

家族は見に来るのかな？



　なお

、｢ベントラ・ベントラ｣は、

やめておきます。

ご近所迷惑だから。

だけど、

登山クラブで　信州の山　に行ったときに

やってみましょう。

今年

「槍ヶ岳（やりがだけ）」に

登山クラブの生徒達10数名で登頂しました。

３０００メートルの山です。

夜に空を見上げると、

流れ星　や　人工衛星　が

手に取れる位に見えます。

まだ円盤は見ていませんので、

来年ぜひ実行してみます。

ご期待ください。

以上

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