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『 1年2組 学級日誌 』   (新長編小説)
      ・・・半世紀前の女子高の学級日誌・・・
       (昭和47〈1972〉年4月~48年3月まで)

  



  




【4月11日(火)曇 3番I・Y】

  まず自己紹介から。

Meちゃんは、

おっちょこちょいだけど、

先生ほどではないから、

後で自己紹介なんて言わないよ。

 では、Meちゃんは毎日

金剛山の美しい偉大な姿を眺め、

あんな風になりたいと思ったり、

新鮮な空気を吸って、

スモッグを吸って

病気になるような心配もしなくて、

毎朝、雀や

鶯(うぐいす)などの鳴き声を聞いて

目をさまし、

耳をすませば

川の水のせせらぎが、

聞こえてくる、

環境のいい所に住んでいます。

都会のほうでは

ちょっと考えられないことでしょう。


 次に、中学校は、

奈良のT中学校2年間。

大阪のT中学校1年間。

 大阪のT第三中学校の想い出は

なにもない。

奈良のT中学校のほうは、

バレーボールクラブに入っていたから、

クラブの想い出がたくさん、

ほかの想い出は何もない。

T第三中学校では、

新聞部のあとテニス部。

今度入るクラブは、

運動部に入りたいと思っているが、

T中二年のバレーボールで

左手首が変形し、

クラブを止められ、

今も痛いので運動部はだめだ。

 茶道部にしようかと思ったら、

家族から

「家から習いに行っている

生け方が変わってしまうので」

だめ。

こんなこと言ってたらきりがないけど、

本当にクラブだけは

一番こまる。


 それから1つ思い出したことがある。

 M先生は、

中学校の体育の先生に似ている。

色が黒くて眼鏡をかけていて、

とても面白い先生でした。

でも、先生よりハンサムだったかなぁ。

 次にボーイフレンドのことである。

Meちゃんには、

6人のボーイフレンドがいる、

でもこれは、

みんなバレーボール部員です。

みんな面白い子ばかりで、

とてもクラブ活動も楽しかった。

だから、チームワークもよかったよ、

でも、どうも弱かったんだわ。

 もう一度中学生時代に帰りたいな。

でもそれは夢にすぎないからだめだ。

だから、

これからの高校生活を

みんなと仲良く

していきたいと思っています。

Meちゃんは、

友達を大切にしていきますよ、

自分で言うのもおかしいけれど。


   Meちゃんの一番好きな

ことわざ。

 A friend in need

is a friend indeed.

(困った時の友は

真実の友である。)

   いいでしょう……?


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ぼくの顔の色の黒さについて

ちょっと書いておきます。

入学式の時、

君(たち)は、ぼくの顔の黒さに

驚いた事と思います。

顔の黒さでは、

小学校の時から

誰にも負けたことがない。


 〈顔を黒くする方法〉

 夏は水泳、

冬はスキー、

春と秋はゴルフをしょう。

夏、

毎年どこかの海に

泳ぎ と 釣り を兼ねて

出かける。

スキー、

これも冬と春休みには、

滑りに行く。

この春休みは、

スキークラブと一緒に

長野県白馬山麓の

栂池(つがいけ)高原

に行って滑ってきた。

ゴルフは、

好きで好きで、

たまらない。

今月の4日と5日に

奈良ゴルフカントリ

に打ちに行った。

              以上

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