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『 1年2組 学級日誌 』  (新長編小説) 
      ・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
        (昭和47〈1972〉年4月~48年3月まで)

  

  



【5月1日 (月)曇り 19番S・N】


 私はM先生の声や話し方を聞いていて、

洋画のテレビ解説の淀川長治(?)に

すごく似ていると思いました。

 私の趣味ですが、ありません。

いつも何か集めようと思っても、

すぐに飽きる。

小学3年の時に学校で「日記」を

書きなさい、

と言われたが、一年間だけ

どうにか続きました。

オルガンも2年間習って、

ピアノに代わる時にやめた。

習字も1級取ってやめ、

そろばんも2級を取ってやめた。

そう、洋画を見るのは好きで、

特に 西部劇 が好き。

 嫌いな事は、

皆の前で発表すること。

小学校の頃は、

あがらず自分の意見が言えたのに、

中学になってからあがるようになった。

自分の意見がすらすら言える人が

羨(うらや)ましい。

 ちょっと少ないけど、

終わりです。

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     君は人前で話すとあがってしまう、

と書いているけど、

ぼくも同じです。

こう書くと「ウッソーーー!」と言われる。

しかし、本当です。

だけど、人前で緊張のために

あがらない方法

を考えて実行している。

それは、腹式呼吸で、

おなかの中から一杯空気を吸って、

ゆっくり吐き出し、

お腹をぺちゃんこにし、

またゆっくりお腹一杯息を吸って

お腹をふくらます。

そして、またゆっくり吐き出す。

これを3回~4回繰り返すのです

(深呼吸の長いもの)。

体中に新しい空気が一杯充満し、

気持ちが楽になります。

楽になるように自分に言い聞かします。

これでだいたい70パーセント位、

緊張が治まります。

後の30パーセントは、緊張したままです。

緊張がなくなると、

逆に身体がだらけてしまいます。

 人によっては、手のひらに

「人」という漢字を書いて、

飲み込むゼスチャーをすると

落ち着くという人もいます。

「人を飲む」飲み込み、

人と自分とが一体になり

人と自分は一つで緊張をなくす、

気持ちを楽にさせる効果が

あるとされています。

 また、人によっては、

「ネタくり(発表する材料や原稿内容を

繰り返して練習すること)」

を続けて繰り返し、

自信を付ける人もいます。

 実は、ぼくは、あがってしまうと

「 早口 」になって、

べらべらしゃべり続けてしまうんです。

だから、

君が洋画解説の「 淀川長治 」さんに

似てると書いたけど、

早口でしゃべり続けるところかもしれない。

      以上

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