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『 1年2組 学級日誌 』 (新長編小説)
・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
(昭和47〈1972〉年4月~48年3月まで)
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【9月20日(水)晴 23番T・K】
さっきまで、
「おはよう」というTVを見ていましたが、
ふと、この日誌の事を思い出し、
書かねばならぬと
万年ペンを取ったわけであまます。
今日の「おはよう」には、
吉田拓郎が出てたのです。
私はどちらかと言うと
拓郎や杉田次郎が好きでして、
よくLPレコードを聞いています。
ステレオが下にあるので、
昼しか聞けませんが、
学校から帰って聞いています。
すると、母が
「そんなうるさい物聞くね」と言います。
私もよせばいいのに
「ママちゃんが、
森進一 良いと言うのと一緒や」
と口答えなどをするのです。
私はフォークが好きだし、
少しもうるさいとは思いません。
でも、大人たちは、
「あんなに髪の毛伸ばしてとか、
あんなの歌やない」
と言いますが、
愛だの恋だのときれい事を並べて歌っている
歌謡曲に比べれば、
すごく 真実 みがあって
良いんじゃないでしょうか。
拓郎の歌に
「イメージの詩」っていうのがあります。
その一カ所で
古い船には新しい水夫が
今乗り込んでいくだろう
古い船を今動かせる野は
古い水夫じゃないだろう
何故なら古い船も新しい船のように
新しい海に出る
古い水夫は知っているのさ
新しい海の怖さを
という歌詞があるんですが、
この部分が大好きです。
同じ歌にもう一カ所
誰かが云ってたぜ
俺は人間として
自然に生きてるのさ
自然に生きてるって
わかるなんて
なんて不自然なんだろう
今二つの部分を書きましたが、
その通りだと思うんです。
この歌7分30秒あります。
全部かけないので、やめときます。
社会のI先生が
入院なさっていますね。
ぜん息と肝炎だと
他の先生から聞きました。
私は「JK」の中学から
I先生に習っていました。
ファーンです。
病院にお見舞いに行きたいんです。
M先生、連れてって下さい。
よろしくお願いしますーーー。
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吉田拓郎、
9月6日の日誌にも書いたけど、
ぼくも好きです。
「旅の宿」の
♪♪“浴衣(ゆかた)の君――は、
ススキの簪(かんざし)”♪♪
の歌は、実に風流だ。
日本的と言える。
かぐや姫の
♪♪“あなたは、もうーー
忘れたかしらーー”♪♪
の「神田川」といい、日本的だ。
名曲としてこれから
何十年と歌われそうだ。
社会のI先生ですが、
入院なさっていますが、
今はまだ、面会は控えています。
奥様から良くなったら
連絡をいただけるそうですので、
その時にお見舞いに行こうと思っています。
機会があれば、
あなたにも連絡します。 以上
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