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『 1年2組 学級日誌 』 (新長編小説)
・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
(昭和47〈1972〉年4月~48年3月まで)
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【9月2日(土)晴 10番O・T】
アーアー、もう日誌の順番が回って来た。
55人回るのなんてすぐだなぁ。イヤニナル。
私は前の時も書いたように、
文を書くのが、大嫌いなんだ。
でも、やはり自分の順番が来ると、
書かなくてはいけない。
どんな事を書こうかなあ。
そうだ、私が入っている
「ギタークラブ」のことについて
いろいろと書くことにしょう。
まず、私がギター部に入ったのは、
音楽が好きだったからです。
(ただし音楽と言っても、
歌うのは嫌いで、
楽器などを弾くのが好きです。)
このクラブに初めて行ったとき、
先輩は大変優しく親切に、
いろいろ教えてくれました。
大変嬉しかった。
そして、また合宿も大変楽しかった。
練習は厳しかったけれど、
好きなギターを一日中弾けてよかった。
文化祭を楽しみにしています。
見に来て下さいネ。
話しは変わりますが、
日曜に中学校の同窓会が、
懐かしの中学校であったのです。
私は高校になってから、
すごく変わったみんなを見て、
驚きました。
中学時代は暴れたりしていた人達も
なんだか落ち着きがあって、
勉強も頑張っているそうです。
私は中学の時も今も全く変わらず、
落ち着きがなく人前に出ると
恥ずかしてたまらない、
という短所ばかり持っている
人間みたいです。
何か話しはあっちこっちと飛びますが、
卒業した後に新館が完成し、
見せて貰いました。
中3の時の担任の先生に案内して貰って、
私達はびっくりしました。
それは、図書館が大変広いということと、
アナライザー教室というのがあることです。
この教室はうまく出来ています。
正面に正解番号が出るようになっていて、
それぞれの机には、
スイッチが付いていて
テレビカメラも4台付いています。
そして、スイッチを
自分の思っている番号に会わせると、
先生方の方では、
誰が何番を入れたかがすぐ分かり、
パーセンテージも出るようになっています。
この頃は、学校がどんどん開発されていって
便利なものが出てきました。
先生方の手間が省けるようになりました。
このまま進んでいくと、
先生も生徒も家にいて、
スイッチ一つで
勉強が出来るようになるのじゃないかな。
ああ、そうだ。
私はまだ「夏休みの宿題」の残りを
しなくてはいけません。
スイッチを入れると、×が付きそうです。
頑張ります。それでは……。
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ギタークラブ、頑張っていること、
嬉しく思います。
夏休みにも毎日のように練習に来ているのを見て、
喜んでいます。
『二つのギター』
弾けるようになりましたか?
あの曲は、君の大先輩たちから
ずっと弾かれてきているそうですから、
素晴らしい事だと思います。
夏休み中(八月)だったけど、
NHKで夜10時頃から1時間半ほど、
「ギター演奏会」があった。
演奏者の名前も忘れてしまった。
(男性で眼鏡を掛けね髪は肩まで伸ばして、
ギター演奏者としては、有名な人らしい。)
バッハやベートーベンの曲を弾いていたが、
そんな中で、モーツアルトの
『モーツアルトにささげる曲』(?)
(「捧げる」ではなかったかもしれない。
題も作曲者の名前もわからない)
が、素晴らしかった。
ギターであれほど奥の深い広い音が
出せるのだと驚いた。
この曲の題と作曲者の名前
分かったら教えてください。
話しは変わって、
卒業した中学校の「アナライザー」等々ですが、
公立学校は、コンピューター等やコピーで、
今かなり設備が良くなってきています。
私立学校では、
なかなかそうはいきません。
教師の手間は、
省けるどころかますます多くなっています。
もうすぐ夏休み宿題のテストですが、
「ガリバン」をコツコツ切って、
印刷までに3日かかります。
「現代国語」は特に多く時間がかかります。
そうだ、今から「 ガリバン切り 」を頑張ります。
以上
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