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『 1年2組 学級日誌 』  (連載小説) 
      ・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
        (昭和47〈1972〉年4月~48年3月まで)

  
  

  



【5月2日(火)晴 20番S・T】

 とうとう来るべき時が来た、

というような感じだ。

何を書いていいのか分からない。

まず自己紹介。

 特技は、生け花。

趣味は、レコード鑑賞と洋画を見る事。

好きなスターは、

なんといっても「近藤正臣」。

 話しは変わるけど、

高校になってからの事。

私は、初めてこのクラスに入った時、

すごく寂しかった。

中学からの友達とは、

組が別になったからだ。

知人は誰もいない。

こんなクラスで私は、

やっていけるのだろうか?

その日、家に帰って

一人でいろんなことを考えたのだ。

このクラスに入ったのだから、

皆と仲良くしようと自分に言い聞かせた。


 そんなある日、

M先生が、皆に言った。

 「友達というものは、

向こうから話しかけてくれるのを

待っているのではなく、

自分から話かけなければ、

友達はできない。」

 その通りだと思った。

だから、

私はM先生が言われた通り実行したのだ!

そしたら、

意外に早く友達が出来た。

そこで、M先生を“尊敬”したのだ。

今では、先生に感謝しています。

この間、公立高校に行った友人に

その話をしたら、

やっぱりそれを実行して、

友人が出来たそうです。

私は、自分のことのように嬉しかった。

そこで改めて、

M先生に感謝します(友人より)。


 M先生、結婚は、

いつか30歳までにしたい、

と言っていたけど、

先生に似た中学校時の先生は、

34歳だった。

M先生もそうかも……。

でも恋愛結婚だよ。

M先生もそうかも……。

良かったね、M先生。

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 結婚のこと、

占ってくれてありがとう。

なんとか、

「34歳で恋愛結婚」出来れば、

ハッピーです。

ぼくの父親も「恋愛結婚」だそうだ。

30年位前らしいけど、

父親は料理人で、

今も飲食店をしている。

若い頃、

企業が従業員のために

会社で夕方「料理教室」を

開いていたらしいが、

そこに、

若い頃の父親が教えに行ってたらしい。

それで、

恋愛に発展したらしい。

昔だから、男女の出会いは難しかったけど、

両親はゴールインした。

統計では、この時代は、

見合い結婚が 80パーセント 

位だったらしい。

今でも 50パーセント 位が 

見合い結婚 らしい。

この統計(東京大学の先生の統計)によると、

結婚に結びつく 男女の出会い は、

「20歳以降で一人五人位」

の出会いがあるそうです。

嬉しいですね。

その先生が何を言おうとしているか?

そのデーターの結論は、

「かぐや姫」なんです。

何の事かというと、

「かぐや姫に5人の求婚者が現れた」

とあるが、

このデーターから「実証された」、

というのです。

面白い研究をしている学者さんも

いるものですが、

まあ、独身の人にとって、

嬉しいデーテーであることには、

間違いありません。

 君と君の友人に

「新しい友達」が出来て、

良かったですね。

黙って待っていても友人は出来ません。

自分から「勇気」を出して話しかける

というアドバイスが実ったことを

嬉しく思います。

「前からの君の友人」と

「新しい友」のどちらも、

大事にしてください。   

     以上

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