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パープル ・ サンフラワー(小説)

マルタン丸山



第三章 裁(さば)き







栗須(くりす)は、

真っ白な部屋の中で、

長い眠りから覚めた。

寝返ることは出来なかったが、

手足の指が微妙に動いているのを

感じた。

 わき腹が痛い。

心臓の鼓動と同じように

規則正しく痛んだ。

その痛みで、

自分が生きていることが分かった。

頭の中を、

いろいろな事が回転した。





ふと、日本の家族が頭をかすめた。


コック帽を被った父親と、

前掛けをした母親と、

まな板の上で玉葱を刻んでいる兄と、

皿洗いをしている妹がいた。

玉葱のせいで泣いていると

思っていた兄が、

こちらを見ながら何かを言っている。

それに続いて、

両親と妹がこちらを見た。

やはり涙を流していた。

その時、突然眼にサーチライトのような

強烈な光線が突き刺さり、

家族は消えた。
誰かが自分の顔の上に覆い被さって、

無理矢理目玉を開け、

ライトを当てているのが知れた。

まぶしかった。

眼を閉じようとした時、

判別出来ない言葉が聞こえた。

栗須は、瞬きをしてみた。

それからまた眠りについた。

わき腹の痛みで目覚めた。

女性の声が耳元でした。

やはり意味は理解できなかった。

すぐ後に、男の声で英語が聞こえてきた。

「聞こえますか、

パープル・サンフラワーさん」

”パープル”という言葉で、

プラハのカレルの機関銃の音と、

わき腹の激痛を、

栗須ははっきり思い出した。

軽くうなづきながら

「聞こえる」と喉元で言ってみた。

また少し間があって、

話し声が聞こえてきた。

チェコ語とロシア語の響きが

混じっていた。

「パープルさん、

少し質問があります。」

英語が聞こえてきた。

彼はうなずいた。

「あなたの『国籍』はどこですか?」

喉がゼーゼーいった。

僅かな水が与えられた。

「日本……」

「名前は?」

「栗須……」

「どこからチェコに入りましたか?」

「ソビエト……」

「その前は?」

「日本……」

「チェコには何故来ましたか?」

「観光と……」

「観光と?」

「……」

「チェコには

何を持って来ましたか?」

「ソビエト……」

「その名前は?」

「ない……」

激痛が襲った。

質問は終わった。

また眠った。

今度は夢を見なかった。

二回目の質問の時は、

回復状態で答えることが出来た。

内容は、身上調査だったが、

彼は素直に答えた。

すると、通訳が言った。

「パスポートは、

どこにありますか?」

栗須の頭のなかは、

紺色で菊のマークの『パスポート』が

動き回った。

少したって、それはショルダーバックの

外ポケットで止まった。

「ショルダー……」

「あなたのショルダーバックは、

大部分破損していました。

機関銃の弾が三発当たり、

二発はテープレコーダーに止まり、

一発は貫通してあなたのわき腹を

かすめていました。

……一インチ横なら、

あなたの命に影響したでしょう。

あなたはこの病院に運ばれ、

手術をうけました。

ショルダーバックの方は

半分飛び散っていましたが、

もし、テープレコーダーが

なかったなら、あなたの命は……」

通訳は、指をはじき舌で

破裂音をだした。

栗須の頭に、

ふと「カフカ」を研究しているという

”赤ヒゲ”の事が 思い出された。

「シュウンクマイケルさんは、

どこにいますか?」
通訳は、別の男に確認して言った。

「体の大きな赤ヒゲの男ですか?」

栗須はうなずいた。

また別の男と話し合って言った。

「その男は、あなたの上に

覆い被さって死んでいました。

死因は、腹部の弾丸貫通による

出血多量の為です。」

栗須は目を閉じた。

カレル橋のカットグラスが飛び散り、

太陽光線によって

輝きながら人々に降り注がれている

状況が浮かび、

赤ヒゲが大声で叫んでいるのを

思い出した。

『カーペタ・ヤクミヤ

(永遠の友)』

間違いなく、

自分が打たれた時には、

彼は生きていた。

すると、あの後に何度かの射撃があり、

赤ヒゲはひょっとして

彼自身の体を盾にしてくれた、

のかも知れなかった。

涙がとめどなく流れた。

「栗須さん……」

通訳が言った。

「シュウンクマイケルの手帳の、

その日のページに、

「パープル・サンフラワー」と、

会うことが書かれていました。

あなたは、”パープル・

サンフラワー”ですね?」

栗須はうなずいた。

彼とはどうして知合いましたか」

栗須は、躊躇(ちゅうちょ)した。

黙っていた。

通訳が間をおいて言った。

「栗須さん、おなたの背広のポケットに

アメリカドルで 『三千ドル』という大金が

入っていました。

百ドル紙幣三十枚です。

チェコに入国される時には、

申告されていない現金です。

破損したショルダーの中から、

先ほどお話ししたテープレコーダーと

テープが数本発見されました。

テープの中身は、この国には、

相容れない思想が

録音されていました。

このテープ類も、

入国時申告されていません。

これらは、どこで手にいれられましたか。

日本からもってこられたのですか」

栗須は首を振った。

「じゃ、ソ連ですか」

栗須は頷いて、

ナホトカでのソ連船で部屋を換えた

チェコスロバキア一等書記官

トロナチェンコのこと、

モスクワのチェコ大使カルダシェフのこと、

三千ドルのことを話した。

通訳は、一つひとつ確認してメモに書き、

隣の男に手渡した。

尋問が終り、栗須は眠った。

次に目覚めた時、

窓から見る空は、

青く蒼く澄んでいた。

目を部屋に移すと、

白い服の看護婦が微笑して、

見つめていた。

栗須も笑みを返した。

グレーの瞳の彼女は、

「ヤナ」という名のスロバキア人で、

献身的に看病してくれた。

彼女の語るスロバキア語は、

ほとんど理解出来なかったが、

片言の英語と栗須の想像によって、

この病院がプラハ郊外の

軍病院であることや、

彼女の親類で、百年前に日本に行って、

ヨーロッパの建物を建てたこと、

その建築物が、

“ノーモワ・ヒロシマ”の

あのドームであるらしいことも知れた。

日本とチェコが隣国に思われた。





 ベットから降りられそうになったのは、

ちょうど『

プラハの春の終焉の日』から二週間後の

九月初旬であった。

ヤナはあのソ連の武力介入の日以後、

プラハの地下組織のラジオから、

愛する『わが祖国』の局が

突然鳴りやんだことを

ジェスチャーまじりで話した。

そしてその日は、

涙がやむことがなく落ちたことも話した。

栗須は、

彼女の心がよく理解出来たことを、

英語で述べた。

その時、彼女は、

栗須がどこかの病院にうつされるかも

知れないことをやはり

ジェスチャーまじりで語った。

そして涙を流した。

その涙が、

『プラハの春の終焉』の回想のためか、

それとも、

栗須のこれからの運命に対する

涙かは定かでなかった。

が、栗須の心にも熱いものが

押寄せてきた。






2 抹殺(まっさつ)


その日の真夜中、

ヤナとの別れを告げることなく、

栗須は窓に格子のついた

軍用車に乗せられて、

二日間の長い旅を続けた。

途中の、軍関係の宿舎で

運転手の交代以外は、

ほとんどノンストップだった。

真夜中、

着いた所は

ソ連の軍病院らしかった。

早朝、二人の面会人が来た。

モスクワ駐在日本大使館員だった。

久しぶりの日本語である。

名前、住所・職業など、

パスポートから始る病院内での尋問と

同じ内容を確認し、

眼鏡の一人が言った。

「栗須さん、来週裁判にかかります。

ソ連の軍事裁判です。

それまで我々は極力助力しますが、

もしも裁判にかかった場合、

日本の法律でなく、

ソビエトの法律によって裁かれます。」

「どんな罪によって裁かれるのですか」

 「いろいろあります」

大使館員は、メモしていた

ノートの始めのページをくってから、

手を止めた。

 「まず、外国紙幣無許可国外持出しの件。

国内持込み禁止物件の持込み持出しの件。

これは、ソビエト連邦から見ると、

日本は帝国主義になり、

その政治・経済・思想・宗教等の

持込みが禁止になっているのですが、

あなたの場合は、

その内容のテープを

輸出入したことになります。

それから……」

 「まだあるのですか」

 「次からがソビエト連邦にとって

重要な事になりますが、

チェコ・スロバキアにおける

暴動および国家転覆計画

ならびに実行の件と……」

 「ちょっと待ってください。

紙幣とテープの持出しは事実ですが、

チェコ・スロバキアに 関しては、

チェコのカルダシェフ大使と

トロナチェンコ一等書記官に以来されて

おこなったのであって

暴動・国家転覆・実行など

とんでもないことです。」

 「栗須さん、一週間前に

トロナチェンコ一等書記官と

カルダシェフ大使は、

逮捕されたそうです。

……ソビエト政府ではなく、

チェコ・スロバキア政府によってです。

ドプチェク首相や

それ以下の知識人及び要人物は、

すべて逮捕ないしは解任されています。

『プラハの春』に関した人物は、

すべて表から

抹殺されているのです。」

 「『プラハの春』は、

すべて終ったのですか?」

 「そう、一九六八年の八月二十日、

ワルシャワ条約機構介入 によって、

『プラハの春』は終ったのです。

そして……」

「……そして、……外国人として

『プラハの春の終焉』の 目撃者であり、

ただ一人の証人があなたです。

……ソビエト政府及び

チェコ・スロバキア政府は、

あなたを釈放し、

自由にすると思いますか?」

栗須は静かに目を閉じた。

 自分の運命は、

横浜のハバロフスク号での仕組まれた

レールによって、

すべてが決定されていたことを感じた。

人間の運命は、

そういう自分ではどうすることも出来ない、

強くて大きな何物かで、

一つのレールに乗せられて

進んでいるのかもしれない、と思った。

もう一人の若い大使館員が、口を挟んだ。

 「栗須さん、大使館は

困っています。

あなたのように無謀な方がいるから、

日本は国際社会から

いつまでたっても

認めてもらえないのです」

眼鏡の大使館員が制止して言った。

 「私たちは出来る限りのことはします。

ですから、 あなたは早く

身体の傷を治してください」

 「身体の傷だけでなく、

心の傷を治す必要がありますね、私は」

二人の大使館員が帰ってから、

栗須はまた静かに目を閉じた。

二十数歳まで、

家族と周りの人間の暖かい愛情によって、

毎日の生活を無事に生きて来た。

周りの人がいるからこそ生きてこられた。

使い古された言葉だが、

『生かされて生きていた』のだ。

今、そこから離れて

まったく一人で生きていく。

生かされて生きていた自分は、

第二の自分、

第二の人生を生

きているのかもしれない。

『生かされて生きる』のではなく、

『自分の力で生きる』人間、

『生きていかねばならぬ』人間、

なのかもしれない。

今からは、

『自分の力と足と身体と知識と心で

生きていく』人間

でなれればならない。

それが、あのチェコの

『カーペタ・ヤクミヤ(永遠の友)』

の赤ヒゲが言った

「いつも外国を意識し、

現実的・具体的に認識」すること

なのかもしれない。

それが、ヨーロッパの大陸的生き方

なのかもしれない、

と思った。

 一週間はすぐに過ぎた。

傷も痛みが薄れてきた。

その間に大使館員は二度面会に来たが、

内容は好ましいものではなかった。



 



 3 軍事裁判


ソビエトの軍事裁判は、

実に簡単である。

胸に何個も勲章を付けた軍服の

裁判長が正面に座り、

やはり検事に当たる軍人が、

容疑者の罪状を読み上げ、

「ダー」か「ノー」で容疑者が答え、

すぐに刑期が言い渡されるのだ。

 栗須の番がきた時、

カーキ色以外に、

洗練された顔立ちの通訳が

一人付いた。 百キロ以上ある巨体の裁判官が、

栗須のナホトカからプラハまでの行動を

簡略し述べ、

「ダー・ノー」を聞きただした。

 栗須は、通訳を通して述べた。

 「一部は認めるが、

一部は認めない。」

 裁判長はすぐに言った。

 「何を認め、 何を認めないのか?」

 栗須は、

同時通訳されるやいなや答えた。

 「テープ類と

三千ドルの持ち出しは認めるが、

テープの内容は

一度も聞いたことはないし知らない。

また、

八月二十日にプラハにいたことは認めるが、

自分は、ソビエトの機関銃によって

撃たれた被害者であり、

指導者でも実行者でもない。」

 裁判長は、隣の勲章の少ない

カーキ色のやせ細った軍人と

小声で話し合ってから、太い声で言った。

 「君の友人でチェコ・スロバキアの

トロナチェンコ書記官と

カルダシェフ大使の両名は、

十日前にチェコ・スロバキアの

国家評議委員会において、

『銃殺刑』に処せられた。

国家転覆計画の重要犯罪人の

中心人物としてだ。

……君は彼らとモスクワの

ベルリン・ホテルで会合したね。……」

 栗須は出会ったことを認めた。

 「君は、その二人から、

オープンテープとテープレコーダーを

チェコ・スロバキアに持ち込むことを

頼まれ運んで行ったね……。」

 栗須はまた認めた。

 「そのテープは、

マルクス・レーニン主義の社会主義国家に

相反する、人間の精神を

蝕(むいば)む麻薬にも等しい

帝国主義の思想が吹き込まれていた。

まだ、未解読部分があるにせよ、

それは間違いない。

……君は、そのテープをソビエト連邦から

チェコ・スロバキア共和国に

持ち込むことを条件に、

三千ドルという多額の金銭を

受け取ったね。……」

 栗須は、軽く頷(うなず)いた。

 「……君は、日本名を『栗須』というが、

暗号名を

『パープル・サンフラワー』であることに

間違いないか?」

 栗須はまた頷いた。

 「ソビエト連邦国家保安委員会

(K・G・B)では、

モスクワのチェコ・スロバキア大使館から

チェコ・スロバキアの

反国家革命委員会にあてた打電を

入手していたが、

その中に、

暗号名『パープル・サンフラワー』が、

今回のクーデターに参加することが

明記されていた。」

 「クーデターだって?」

 「チェコ・スロバキア反国家革命

委員会による

クーデターである!」

 裁判長は、隣のカーキー色の軍人に

何か話してから言った。

 「証人を出廷させろ!」

 左のドアから、やはりカーキー色の

軍人が入廷した。

 裁判官の指示に従い、

髪が金髪のその軍人は、

中央に進みロシア語を話し出した。

 栗須は、通訳の声に耳を傾けた。

が、通訳はかなり

簡略した形で訳しているらしく、

意味が通じない部分があった。

栗須にとって、

ロシア語が話せないことを、

この時ほど苦々しく思えたことはなかった。

 内容は、K・G・Bが入手した

打電は間違いなく

『パープル・サンフラワー』が

クーデターに参加することが

書かれており、

チェコ・スロバキアで銃殺刑になった

大使館員の調書にも、

その旨(むね)が書かれていることを

述べているらしかった。

 その軍人が退廷した後、裁判長は、

次の証人を入廷させることを述べた。

 左のドアが開いた時、

栗須は、

驚愕(きょうがく)の声をあげた。

 そのドアから入廷して来たのは、

あのモスクワ大学の学生で、

ツーリストの通訳である

『スベトラナ・光子』だった。

 黒い瞳の光子が、

栗須を見つけて駆け寄ろうとした時、

カーキ色の軍人が両手で制しさせ、

中央に連れて行った。

裁判長が光子に言った。

 「パープル・サンフラワー・栗須の

モスクワでの行動を

述べなさい。」

 「栗須さんは、

八月十六日十七時、モスクワ空港に着き、

ベルリン・ホテルで一泊され、

次の十七日、朝八時から

モスクワ市内バスで市内見学し、

昼過ぎホテルに戻り、

その日の二十二時に、

白ロシア駅から列車に乗られました。」

「その列車は、どこに行く列車かね?」

 裁判長は、威厳をもった声で言った。

 「ワルシャワ(ポーランド)から

プラハ(チェコ・スロバキア)、

そして、ウイーン(オーストリア)に

行く列車です。」

 「彼がツーリストに申し込んで

許可されたコースは、

どこに行く予定だった?」

 「モスクワからレニングラード

(現サンクトペテルブルグ)、

そして北欧のヘルシンキ(ノルウェー)に

行かれる許可を 得ていました。」

 「予定変更許可を、

彼は取っていたか?」

 「いいえ」

 「無許可で行動したということだな?」

 「はい……でも栗須さんは、

ツーリストの私の所に電話され、

その変更を告げられました。

ただし、正式な形の許可は

受けておられません。

許可を受けなければならないことを

知らなかったのです……。

……彼に責任はありません。

ツーリストの私に責任が……。」

 突然裁判長が、

光子の言葉を遮(さえぎ)った。

 「スベトラナ!尋ねられたこと

だけを答えなさい。

それ以外は、必要ない。

よろしい、もう退廷せよ。」

 「いえ、話させてください。

栗須さんは、今回の……。」

「だまれ!彼女をすぐに退廷させろ!」

 太く大きな声が部屋中に響いた。

カーキ色の軍人が二人、

いやがる光子を連れて

ドアから姿を消した。

栗須は、唖然(あぜん)としていた。

そして光子の身を案じた。

 またも裁判長の大声が響いた。


 「パープル・サンフラワー・

栗須!判決を言い渡す。」

 法廷が一瞬静まりかえった。

 「パープル・サンフラワー・

栗須は……、

帝国主義思想の録音テープを所持し、

啓蒙(けいもう)し、

それを持ち出すという

『スパイ行為』により五年、

外貨三千ドルの無許可持ち出しの

『ヤミ行為』により二年、

国内無許可移動により一年、

ワルシャワ条約により

同盟国のチェコ・スロバキアの

クーデター未遂及び、

暴動参加行為により三年、

 以上、

十一年の強制労働を申し伝える!!」


 栗須は、通訳の言葉に耳を疑った。

身体中の血の気が引いていった。

 「ノー!ニエット!

とんでもない!私は無実だ!

十一年もの刑を受けることなど

やっていない!!」

 栗須がそう叫ぶや否や、

隣のカーキ色の軍人が、

栗須の腕をつかんだ。

そして別のカーキ色の二人に、

ドアに引っ張っていかれ、

廊下に連れ出された。

 「やめろ!!この判決は間違っている!

やめろ!!」

 日本語で叫んだ栗須の声は、

廊下に響き、

建物全体に反響し、谺(こだま)した。

そしてみじめに消えていった。


  あっけない裁きだった。 








           『第四章 轟(とどろ)き』に続く



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第一章   白夜のささやき

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第二章   カットグラスの輝き

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第三章   裁き

        (公開中)

第四章   轟(とどろ)き・・・

(ダニーの話)

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第五章   ラーゲルの吹雪(ふぶき)

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第六章   殺人の痕跡・・・

(ドクター荻野の話)

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第七章   「アッシュ」の手引き・・・

(ビルの話)

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第八章   偽装の閃(ひらめ)き

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第九章ダイヤモンドダストの瞬(またた)き

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第十章   若き紅衛兵の嘆き

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第十一章  マオ・ジュウシの駆けひき・・・

(五人めの妻の話)

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第十二章ハッカ(旅する人)の呟(つぶや)き

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第十三章  飛べ!低く飛べ!・・・

           (チェ・ゲバラの話)

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第十四章  リビアンスター

(リビアの星)

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