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60 「 道明寺(どうみょうじ)」

(大阪府藤井寺市)の

「十一面観世音座像」

(じゅういちめんかんぜおんざぞう)














  道明寺(どうみょうじ)の

 十一面 観世音 座像 

(じゅういちめんかんぜおんざぞう)です。



御本尊は、

国宝「 十一面 観世音 菩薩像」 ( 立像 )ですが、

この写真は、

その脇で座られている 坐像 です。

「本堂」は、

月に一度だけ 開扉(かいひ) される

(18日・25日)

「仏様」です。



お顔立ちは、

凛々(りり)しい中にも、

慈(いつく)しみを持った、

知性が溢(あふ)れており、

この寺が、

「尼寺」にふさわしい「仏様」です。

いつの間にか両手を合わせて、

拝みたくなる「仏様」でした。



「道明寺」は、

「文楽(ぶんらく)」・

「歌舞伎(かぶき)」でも有名な


「菅原伝授手習鑑

(すがわらでんじゅてならいかがみ)」の

舞台になっています。


菅原道真(すがわらみちざね)公が

「大宰府」に下向される(流される)とき、

叔母の「覺寿尼」を訪れ、


涙の別れをする有名な場面です。


その時の、一首が残されています。


「啼(な)けばこそ

 別れもうけれ 

鶏の音の 

鳴からむ里の 

暁もかな」