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『 1年2組 学級日誌 』 (新長編小説)
・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
(昭和47〈1972〉年4月~48年3月まで)
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【2月27日(火) 晴 55番 W・T】
M先生、
ありがとうございました。
「日本学書展」と
「関西書道展」の両方で、
「 特選 」に選ばれました。
先生が書道部に入部を
進めてくださったからだと思います。
身体が弱いのでクラブには入部せずに
いようと思っていましたから、
M先生の推薦で入部し、
出展して貰ったら
突然「特選」に選ばれました。
M先生、あたし、
「書道の先生になる」ことを決めました。
勉強します。
書道はもちろん、
大学で
「教員免許証」が貰えるように、
頑張ります。
今まで何も
目標もなかったので、
ノンビリフラフラしてましたけど、
もう違います。
M先生がいつも言ってたけど、
「目標を持って生活すれば、
それまでの3倍の
力と
エネルギーと
集中力と
能力と
喜び」が
生まれました。
M先生、
ありがとうございます。
そして
「1年間
ありがとうございました。」
わたしが出席表の
最後55番ですので、
みんなを代表して
この日誌の最後に書きます。
「本当に
ありがとうございました。」
この学校に入学して、
右も左も何も分からない私達を、
一応
「女子高生」らしいところまで
育てて頂きました。
M先生を
困らせた生徒もいました
(私ではなく、困らせた子の弁です)
が、
これからは、
出来る限り先生方を
(M先生を含め)
困らせないようにします。
今日の日誌は
「ありがとう」ばかりです。
そうそう、学校食堂は、
3年生が卒業したので、
ゆったり空いていました。
もう 我先に走って
並ばなくても食べられます。
仕合わせです。
M先生も良かったですね、
3年生と席取りしなくて
よくなったもの。
でも、でも・・・・・・
寂しいです。
途中から入部した私に、
いつも優しく接して下さった
「先輩」方、
本当に、
ありがとうございました。
M先生、
それでは
「さようなら!」
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この日誌、
君で最後になった。
大学ノートが全部で
「9冊」になる。
スゴイね。
1年間の文章だ。
新米教師と
55人の乙女達の
学級日誌だ。
「日本学書展」と
「関西書道展」の
ダブル特選、
本当におめでとうございます。
書道部への入部を進めて、
返す返すも、
良かったです。。
身体を大事にしながら、
無理せずに頑張ってください。
いつも応援しています。
卒業式の後の
「謝恩会」、
素晴らしかったです。
そうそう、「JK高校」では、卒業式の後、
夕方からホテルで「謝恩会」がある。
卒業生・卒業生の父母・先生方が
夕食を共にする。
千人前後の夕食会だ。
費用は 積み立て てきた。
すごいね。
しかも、卒業生が計画をたて、
司会から余興演芸までする。
各クラスがそれぞれの
知恵 をを出し合って、
歌あり、
寸劇あり、
ダンスありの
盛りだくさんだ。
今から出かけます。
続きは明日の朝
学校にきてから書きます。…………。
………今、27日(火)の
朝7時30分。
学校で昨日の続きを書いています。
「謝恩会」大変良かったです。
卒業生の 挨拶も余興も
(あんなに上手にやるなんて、
どこで練習していたんだろう?)
何もかも 素晴らしかったです。
謝恩会が終わった後、
次から次と
写真を撮り合いました。
みんなカメラ(使い捨てカメラ)を
持ってきてて、
撮影する生徒の前に
ずらっとカメラを並べて、
順繰(じゅんぐ)りに撮ってました。
卒業生の皆さん、
ありがとう、
新しい人生を、
元気に
明るく
進んで下さい。
さようなら