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『 1年2組 学級日誌 』 (新長編小説)
・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
(昭和47〈1972〉年4月~48年3月まで)
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【2月19日(月) 雨 48番 M・M】
ただ今9時20分です。
今日は8時までテレビを見て、
それから宿題の作文を書き、
今終わったところです。
サーァ!何を書こうかな、
書くことがないのです。
では、1月の中頃の
不審(ふしん)な出来事を、
恥ずかしながら書きます。
(物語風に読んで下さい。)
その日は、
いつものように家を出て
電車に乗った。
それから、
10分位たった時の事である。
後ろに立って
何食わぬ顔をした男が一人いた。
私はまさかと思って、
自分の心を一瞬疑った。
でも思いとどまり
自分の心を落ち着かせた。
しばらくすると、また……。
それで私は振り返ったが
何もなかった。
でも、私の後ろで
何かしているようである。
もう一度と思って、
後ろへ手をやってみた。
しかし、なにもないようである。
それで私は、
何かがあるのだと思い、
友達に目で合図をしたが、
その友は、
何も感づかないのである。
私は一人でもじもじしながら
悩んでいたのである。
そして、次の駅に着き、
その男は、
素早く立ち去って
行ったたのである。
後のことは、書きません。
あとで思うと、
あの時どうして後ろを振り返って
立たなかったのだろうか、
何回も思うのです。
チキショウ!
チキショウ!
思い出す度に
そう思うのです。
この頃は
電車の中の男の人はもちろん、
道を歩いている男の人もみんな
「いやらしい男」
に見えてくるのです。
本当に嫌な奴め。
今度私の前に現れたものならば、
どうしてくれる~~~~~~!!!
顔に爪の後をつけて、
骨の5,6本は折ってやりたい~~~~!。
これからは、
針の1本やらそこら
いろんなところに持っていて、
それでやっつけてやりたいくらいです。
こんな恥ずかしい事を
よくもま~~~あ、
書いたものだな~~~~。
ただ今、11時半。
寝よっかな?
さあ~~~寝よっと。
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「 痴漢撃退
(ちかんげきたい)法」は、
9月5日12番さんと
11月4日の51番さんの
日誌で書きましたので、
絶対に読んで下さい。
友達と一緒いたなら、
声を出して友達に言い、
周りにも聞こえる様に 言って下さい。
必ず周りの他の人が
助けてくれます。
話しはかわりますが、
昨日
「落語寄席(島之内寄席)」に
「落語研究会クラブ」の
みんなと行きました。
桂朝丸・
春の助・
笑福亭呂鶴等出演でした。
面白かった。
「落語研究会クラブ」は、
4月8日の
「お花まつり」の時に
「四天王寺会館」に
出場することが決定していて、
この間は
テレビにも出演して、
そこそこ有名になってきたみたい。
やはり顧問(ぼく)が良いと
クラブ員も良くなる。
部員に言わせると、
やはり、
部員がよい顧問も低い鼻が高くなる
(ということになる)。
話し変わって、
君の趣味が
「読書」だったと思うが(前の日記)、
モーパッサンの
『女の一生』は読んだと思いますが、
同じ作者の作品
『ジュールおじさん』もありますが、
『ある田舎娘のはなし』が推薦図書です。
今の世の中、
新聞によると
「子供」を平気で
「捨てる」、
「殺す」など
頻繁(ひんぱん)に
起こっています。
若い女性に
「母親って何だろう?」を
考えさせてくれる作品です。
ぜひ、
読んでみてください。
以上