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『 1年2組 学級日誌 』 (新長編小説)
・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
(昭和47〈1972〉年4月~48年3月まで)
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【2月13日(火) 晴 44番 H・Y】
この1年間の
『 宗教 』の授業で、
習い、感銘を受けた言葉、
1 自分の利害に係わる
物事に対しては、
様々な感情が入り交じって、
ありのままに見るのは
難しいのである。
好きになると
「あばたもエクボ」に見えるし、
嫌いな店の商品は、
不良品に見えてくる。
肉親のことについては、
何事も正しく理解出来るようで、
案外片寄った味方を
している事が多い。
2 みだりに人を
罪に落とし入れるような
証言をするな。
人の悪口を言いふらすな。
むやみに言葉を戦わし、
人の心を傷つけるな。
聞いてもいないことを
聞いたと言うな。
見てもいないことを
見たというな。
(阿含正行経より)
私は、やってもいない噂を
立てられた事があります。
やってもいない事も、
ひどく疑われたこともあります。
「うわさ」って大嫌いです。
明日は、いよいよ
「 バレンタイン 」です。
みんな 嬉しそうに見えます。
中にはすごく 不安そうな人もいます。
楽しくっていいですね。
でも、誰の心も 傷つきませんように・・・。
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「宗教」の授業
【無財(むざい)の七施(しちせ)】
『宝蔵経(ほうぞうきょう)』より
お金をかけずとも
他人に喜んで頂けることが、
七つある。
一、 眼施(げんせ)……
やさしいまなざしで、
人に接していく。
二、 和顔施(わがんせ)……
なごやかな顔、
ニコニコ顔で人に接していく。
三、言辞施(ごんじせ)……
やさしい言葉で
人に話しかけていく。
四、身施(しんせ)……
誠心誠意、相手の気持ちに
立ってものを考えていく。
五、心施(しんせ)……
自分で出来ることを
進んで奉仕していく。
六、床座施(しょうざせ)……
席をゆずる、
自分の立場や地位を
人にゆずっていく。
七、房舎施(ぼうしゃせ)……
自分の家を
人々のために提供していく。
以上