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『 1年2組 学級日誌 』 (新長編小説)
・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
(昭和47〈1972〉年4月~48年3月まで)
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【2月11日(日) 晴 42番 F・M】
M先生とも長いようで
短い付き合いでしたが、
これで最後の日誌になりそうですね。
今ふと思った事ですが、
私は先生方に
よく怒られたけど、
その度にいろんな事があって、
私と先生方の距離が
離れていったような気がします。
本当に、私は先生方に怒られる度に
目から涙が出てきて、
よくネクタイで拭いたことが
昨日のように思い出されてくるわ。
今日は日曜日だというのに、
朝から曇で雨が降りそうでした。
でも、日曜日は、
私達学生にとって
無くてはならない
大切なTIMEです。
私は天気など気にせず、
12時30分から
遊びに出かけました。
M先生から土曜日の終礼に
言われた事を全部水に流して、
遊びに出かけました。
先生は、そろそろ
期末テストの勉強を初めて下さい
と言ってたけど・・・。
先生は、日曜日は
小説を読んでいるのでしようね。
私は家でチョコンと座って
小説を読むなんて
だめなんです。
でもこんな私でも
先生が担任になって
少しは読書に励むようになって、
母も喜んで本代をを
出してくれています。
あまり書くことがないのですが、
このごろ先生はすごく
変わってきましたね。
この頃の先生は
「しょせん先生は先生」
って感じですよ。
その事を私が母に話すと母は、
「あんたらが先生の言うことを
聞けへんから、
あんたらがそんな先生に
してしもたんと違うか?」
って言います。
そうかも知れませんが・・・・、
でも、先生も
今の自分のやり方を考えて下さい。
一つだけ言うと、
「先生は生徒に対して
遠慮している所が
あるのではないでしょうか。」
先生に速く
オヨメサンが来ますように!
その前にデート出来ますように
祈ってます。
=============/=====/====
日曜日には、何をするか?
ぼくの日曜日は
「ドライブ」。
いろんな所に行く。
雨が降ってなくて晴れている時は、
絶対に行く。
昨日の日曜日は、
「 万博会場 」のあとの
「 エキスポランド 」に行った。
ところが、2月28日まで休み。
ガッカリ。
「 ザイザラザウルス 」に
乗りたかったのだ。
それなのになんと無情な世の中よ。
さて、昨日は、
「満代」と「京子」という名の
女の子を連れて行った。
ただし、この女の子の年齢を
聞かないで欲しい。
女の子の年齢は絶対に
聞くべきでないのが、
紳士・織女のたしなみである。
昨日はその二人は
「パンタロン」を履いて来た。
なかなか似合う。
三人で大喜びで
「エキスポランド」に出かけたのに、
なんと「 休業 」とは、
がっかりだった。
その二人は泣きべそをかきだしたので、
ポップコーンを与えた。
喜んでくれたよ。
「 太陽の塔 」の近くで腰掛けて、
話し合った。
すると、一人の子が急に言うのだ。
ぼくの事が好きだ、って。
そしたら、もう一人の子が、
ぼくとなら結婚してもいい、って言うのだ。
まいっちゃったよ。
今の子供はオマセだね・・・。
年齢は絶対に聞かないで下さい。
20歳の差があるのだから・・・。
話しは変わって、
君がぼくから離れて行った、
と思っているけど、
ぼくはそうは思わない。
君はぼくの目の届く所にいる。
君が何を考え何をしているかも
知っているつもりだ。
君が何時でも心を開いて話しに
来てくれるのを待っている。
両手を広げて。
以上