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『 1年2組 学級日誌 』 (新長編小説)
・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
(昭和47〈1972〉年4月~48年3月まで)
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【2月9日(金) 晴 41番 H・Y】
最近、また
本を読み始めました。
中学2年の時まで、
暇があれば本を読んでいた。
童話と推理小説。
でも、中3になって急に
読む気がしなくなった。
受験が気になっていた。
今日は久しぶりに学校の図書館で
『世界童話集』を借りました。
話しは変わります。
一体「先生」という
職業は何ですか?
辞書を引きます。
1先に生まれた人。
2師として教える人。
3学業に優れた人。
4教員。
5教員・医師・文士・議員などの尊敬語。
6人を侮っていう語。
7学術・技芸を教えさずける人。
8学校の教員。
以上です。
先生にもいろんなのがあるんですね。
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「『先生』とは何か?」
難しい質問です。
漢字だけ見れば、
「先に生まれる」です。
それでは、
「『生徒』とは何か?」
これも漢字だけ見れば、
「徒(いたずら)に生まれる」
(これは、ある落語家の言った言葉)
という事になります。
辞書によれば、
「生徒とは、
学校で教えを受ける者」となっている。
ぼくが最近感じることは、
「先生とは、生徒に教えられる者」で、
「生徒とは、先生に教えている者」
ということです。
これは教科や授業の事はもちろん、
人生や人間や人間性や性格や
行動や思考や良い事悪い事
・・・・・・すべてである。
生徒は、その教師によって
変わると同時に、
教師はその生徒によって変わる。
そんな事を感じている。
本当に
「先生・師」と呼ばれる人は、
自分の主義・思想・教育論・人生論・・・
すべてに自分なりのものを持っていて、
どんな「弟子・生徒」に対しても、
それを説く人だと思うし、
実行する人だと思う。
今のぼくはダメです。
1月26日の日誌にも書いたけれど、
今のぼくは
「教師失格」のような
気持ちでいるんです。
以上