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『 1年2組 学級日誌 』 (新長編小説)
・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
(昭和47〈1972〉年4月~48年3月まで)
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【1月13日(土) すごい霧 24番 T・M】
私って 早口 だそうです。
自分では全然思わないけど、
電話でも、
何を話しているのか
分からないそうです。
そう言えば、
歩くのも速い方ですね。
でもね、動くというか、
何か仕事を言いつけられても、
スロー でなかなかはかどりません。
どうして、アンバランスになるのかな。
1月は、もう日曜日の他に
休みがないんですね。
今、
『竜馬が行く』を読んでいますが、
とても面白いです。
5冊の内2冊を読んでいます。
この頃、
『漢文』の時間の曜日が
行事やお休みで、
授業時間がありません。
別に 漢文 はなくてもいいのですが、
M先生の横道にそれるのが楽しみで……。
人間ていうのは、
意志が強くなくては ダメですね。
飽きっぽいと、
何をやってもダメになっちゃう。
もう書くことないと思います。
もう一つ、
人間ていうのは、
自分一人で 生きてるんじゃないんですね。
このごろつくづく感じます。
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「人間が生きる」って、
素晴らしい事だと思います。
赤ちゃんから子供、
子供から子大人(こおとな・ことな)、
そして大人そして老人、
それからまた子供になり、
赤ちゃんになって、
あの世に行く。
考えてみると「 一生 」って、
これだけのことだけど、
でも、これだけの事が、
すばらしい事だと思う。
1日、1日いろんな事がある。
いろんな事があって
人間は 変化 する。
その変化が悪くなるか、
良くなるかは、
その人の「 努力 」あるいは
「意志と
決断力と
熱意と
粘(ねば)り」
にかかっている。
もし、1日でもそれを
怠(おこた)ったら、
それまでの努力は ゼロ に
なってしまったり、
変化しなくなったり、
ただ「生きてる」って
感じだけになったりしてしまう。
ただ「生きる」ではなく、
「よりよく生きたい」と願っている。
悲しい時には互いに泣き、
嬉しいときには互いに喜び笑う。
それをより多くの人となしえる人は、
人生でより豊で有るように思える。
自分だけが良くって、
人はどうでも良いって人生は、
ほとんど「無」に等しい人生に思える。
我を生かすと同時に
人も生かす、
ことが出来るようになるのは、
自分一人で生きているんじゃない、
と感じた時からだろう。
そしてその時に、
「自分は自分自身で生きている、
のと同時に、
人によって
『生かされている』
と感じル時」なのだろう。
話しは変わり、
推薦図書ですが、
モーパッサンの
『女の一生』
『わら椅子をあむ女』、
カフカの
『変身』
『城』
などどうだろう、
じっくり読んでみると
いろんな人生が
見えて来ると思う。
以上
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