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『 1年2組 学級日誌 』 (新長編小説)
・・・半世紀前の女子高校の学級日誌・・・
(昭和47〈1972〉年~)
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【11月30日(木)晴れ 14番 K・M】
私は中学2年の時から
女の子の友達3人と
「 交換日記 」をしている。
(よく飽きずに続けていると思う。)
中学の時は
毎日昼休みに交換していた。
同じテニス部だった
(これでも私はテニスをやっていた)し、
小学校から一緒だったせいか、
気が合う。
内容はいつもBF
(ボーイフレンド)の事ばかり。
今考えたら、幼いと思うよ。
だって、チョットした事、
例えば、
“廊下で彼がチラット向いてくれた”etc。
よくマァー何時何処でか、
ハッキリ書いたものだ。
今は4人とも学校が違うので、
日曜日AM12時Justに
公園で待ち合わせているのです。
この頃忙しくて2週間に
1回くらいしか会いません。
昔の親友は、いざと言うとき、
力になってくれる。
悩みがあるとすぐ電話してくれる。
こんな時1番嬉しいのだ。
話しは変わって、
前にお話したあの
「森ノ宮青少年会館」のフォーククラブ
( フォーチュン と言います)が、
12月20日にコンサートを開く
(入場料100円だ)そうです。
(夏に入部していたら
出演出来たのになぁー)
これは、友達から聞いたのですが、
ここに何と「JK」フォーククラブの
先輩が入っているそうです。
2年か3年か知りませんが
コンサートに出るそうです。
で、母とそのコンサートに
行ってみようと思うんです。
やっぱりどういうものかというのも
知らなくてはいけないので参考に、
もう行く約束をしました。
フォークソングって素敵だな。
自分の思っていること何かを、
素直に表現できるもの。
とてもナマナマしさがある。
自分で自由にリズムが創れる。
コンサートか何かで、
舞台の上でギターを引いたり
ドラムを合わせて
ピアノを引いたり、
これが、私の「夢」なんです。
このチャンスが夏にあったのですが、
でも、あの時はしょうがなかったのだ。
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12月20日のコンサート、
お母さんと行くのは良いことだ。
必ず「フォークソング」を
理解して頂けると思う。
けっして 「 不良の音楽 」 じゃない。
年配の方は、
男子が髪を長く伸ばしている事への
違和感がある。
だが決して 「不良」と呼ばれるものはない。
「フォークソング」には、
「心」かあると思う。
アメリカの「PPM(ピーター・ポール&マリー)」に
「ジョーン・バイズ」が好きだ。
それから
「ビートルズ」。
彼らが有名になったのは、
今から9~10年前だが、
それよりずっと前から有名だった。
ビートルズが有名になって、
フォークはちょっと下火になったけど、
親しみが持てる。
もちろん、
「ビートルズ」は最高だ。
音楽史上最高だと思う。
世界中の若者のアイドルだ。
『ラブ・ストーリー』という小説があるんだけど、
作者は、エリック・シーガル(板倉章訳)。
その 書き出しが有名で
“どう言ったらいいのだろう。
二十五の若さで女が死んだのだ。
彼女は美しく、
その上に賢かった。
彼女が好きだったもの、
それは、
モーツアルトとバッハ、
そしてビートルズ。
それにぼく。”
というので、
「ビートルズ」が書かれている。
彼らが、まだイギリスの田舎町で
歌っていた頃だ。
すごいね。
「モーツアルトとバッハ」に並ぶ
「ビートルズ」だ。
以上