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58 「 『 平等院 』

鳳凰(ほうおう)堂 」

( 京都 )


新しく修理された京都の

[平等院鳳凰堂]に行きました。

「この世の極楽浄土

(ごくらくじょうど)」と言われ、

「十円銅貨」の図柄や

「1万円札の鳳凰」の図柄では、

有名ですが、

なぜ

「 この世の極楽浄土 」

なのか、

意味がよく分かりません。

それを知りたくて、



そこで、

「 平等院 」に

行って来ました。








十円玉でよく見る

平等院ですが、

「平等院」は、

1053年、

藤原頼道(よりみち)によって、

阿弥陀如来

(あみだにょらい)を安置する

阿弥陀堂(あみだどう)

として建立(こんりゅう)

されましたが、









屋根の上の鳳凰(ほうおう)が、

鮮やかな「金色」で、


1000年あまり前の輝きが、

そのまま再現されて、

金色の姿によみがえった

「鳳(ほう)」と「凰(おう)」が

羽ばたいています。










「この世の極楽」に行くには、

まず、入場料を払い、


橋を渡って中に入ります。



部屋に入ると突然、


美しい輝きの金色に包まれた本尊

「阿弥陀如来(あみだにょらい)」

に出会います。






命 つきようとする人が、


安らかな 往生(おうじょう)

をとげるため、


この世に 迎えにこられた

御姿だそうです。






極彩色の天井に、

「無数の鏡」がはめ込まれ、


仏教が説く

「 三千大千世界 」が、


一つ一つの鏡に

映しだされているそうです。






しゅびだんを飾る、

無数の螺鈿(らでん)の、


瑠璃色(るりいろ)の

蓮(はす)の花びらに、


御本尊が 座っておられます。









柱と壁には、

仏をたたえる

「 菩薩(ぼさつ)」たちが

描かれています。



雲の中の

「 供養菩薩(くようぼさつ)」は、

52躯(く)あり、


さまざまな 楽器を奏で、


本尊の 阿弥陀如来に従って、


信じる人をたたえ、守り、


この世に 別れを告げようとする人の

「 命 」を励まし、


浄土(じょうど)に

誘(いざな)うそうです。




人が 命尽きる時、

「 最も会いたい人 」の姿が

「 菩薩 」となり、


目の前にあらわれ

舞い踊り、


目を 閉じれば、


その人の命は、


菩薩が手に持つ

「 蓮の花 」に包まれ、


気が付けば、

「 浄土 」に

生まれかわっている、

のだそうです。













このお話を聞きながら、

仏様を眺めていますと


心から 癒(いや)されてきました。


「 この世の極楽浄土 」


平等院が 建立された当時、


美しい輝きの

金色に包まれた本尊

「 阿弥陀如来(あみだにょらい)」の前で、


「 蓮の花 」に包まれ、


「 浄土 」に生まれかわれる

この場所こそ


「 阿弥陀浄土 」

そのものだったことが

分かりました。

もう一度

「 阿弥陀如来 」の写真を 載せます。


手を合わせて みてください。



極楽浄土が 見えてきますよ。

やっぱり

「 この世の 極楽浄土 」です。